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キュウリの表面についた白い粉は食べても大丈夫、水分蒸発を防ぐもの。

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photo by ponch_o

キュウリの表面に付いた白い粉は「ブルーム」、みずみずしさ水分の蒸発を防ぐもの

かじると口いっぱいにみずみずしさが広がるキュウリ。95%以上が水分でカリウムを多く含み、むくみを和らげて白い粉のようなものがついているのを見たことはありませんか。


キュウリの表面についている白い粉のようなものを。「ブルーム」と言います。ブルームとは、野菜の皮の表面の白い粉状のろう物質。熟した新鮮な果実や野菜によく見られるもので、果実や野菜みずからが出す天然物質であり、人体には無害です。


カビや農薬ではありませんので、そのまま食べてもなんお問題もありません。


ブルームは、雨や露の水分をはじいて病気を予防したり、果実の水分の蒸発を防いで果物や野菜の新鮮さを保っているのです。キュウリのほか、ブドウやブルーベリー、プルーンなどにもよく見られます。

キュウリはイボが残ってチクチクする方が美味しい

ただ、現在、スーパーや八百屋さんでこのブルームの付いたキュウリを見かける機会が少なくなってきています。というのも、消費者からみると、ブルームの付いたキュウリは白っぽく、農薬がかかっているようにもみえ、見栄えもよくないことから、ブルームができない品種である「ブルームレス」のキュウリの栽培が新しく始まり、これがどんどん取り入れられていったからです。


ブルームの付いたキュウリに比べ、色つやの綺麗なブルームレスなキュウリは今やキュウリ市場の主流になりましたが、ブルームレスのキュウリは、本来ブルームによって守られていた皮が剝き出しになることから、キュウリ自体の皮が厚くなり、逆に中の果肉は柔らかくなってしまったという“弱点”があります。


そんな中、見栄えはあまり良くないけれど、パリッとした食感や風味など、本来の美味しさを持ったブルームのキュウリが再び見直されています。


10年ほど前からイボなしの品種が登場しましたが、イボが残っていてチクチクするくらいのものが新鮮です。また、尻太りのものではなく、太さが均一のものが良質とされています。


冷蔵庫に保存する際、キュウリは冷やし過ぎるとかえって傷みやすくなります。表面の水気をふき取ったラップに包んだりポリ袋に入れ、密封せずに野菜室に入れましょう。