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Love Lab Kitchen

~料理に少しのサイエンスを、キッチンにクリエイティブを〜

アトピーやコレステロールの低下に効果あり!現代人の万能薬、海の恵み海洋深層水に期待したい

http://www.flickr.com/photos/39891373@N07/3665466373
photo by Ilse Reijs and Jan-Noud Hutten

現代病の万能薬!?海洋深層水の効果とは?

海洋学的に見ると、海の深層とは1000m以上の深海にある水の層のことを指すそうです。ただ、ここでいう「海洋深層水」とは、エネルギー利用や有効物質の抽出するための資源として、200m以深の層にある海水を意味します。

飲料水、塩、醤油、ジャム、ラーメン、発泡酒、洗剤・・・何のとりとめのない商品の羅列のようですが、これらすべての商品に近年応用されている水、それが海洋深層水です。どうして、多岐に渡る食品群に海洋深層水が使用されるようになったのか、それは近年の研究によって、海洋深層水には成人病の万能薬のような効能が発見されたからです。


海洋深層水には、アトピー性皮膚炎の改善、コレステロール値を下げる、肌荒れを治すなどの効果があるとされます。

海洋深層水にはまだまだ素敵な効能があるとされ、アメリカでは40年以上前から実験が行われています。日本では、海洋深層水の研究に着手されたのは平成2年に海洋深層水研究所が作られたことがきっかけに始まりました。

海洋深層水研究所がある高知県室戸市の室戸岬沖では、水深500m~1000mの海流が大陸棚にぶつかって表面層近くまで湧昇しています。その水深320mと344m地点で一日900tの湧昇流を汲み上げて、水質解明や実用化への研究がなされているわけです。


その結果、海洋深層水には表層の海水にはない5つの特徴があることが分かりました。

★低温安定性
 表層水に比べて大腸菌などの細菌がほとんど存在していないし、陸地や大気からの汚染物質の影響も受けていない。

★富栄養性
 窒素、林、ケイ素など、生物に必要な「無機栄養塩」の濃度が、表層水の数十倍含まれている。魚や海藻の養殖などに最適な水質である。

★ミネラルバランス
 海水中に含まれているミネラルのバランスが人体に含まれているミネラルバランスに非常に近い。

★熟成性
 先に挙げた成分は、行使い御圧の中で太平洋から大西洋へと循環している間に熟成される。

海洋深層水を使った商品が溢れて、消費者が本当にその効果が感じられない・・・

現在、構想されている海洋深海水の活用法とは、汚染された河川・湖沼・地下水に代わる新たな水資源とすること。脱塩処理によって、飲料水はもちろん、ビール、清涼飲料水、醤油など、水を材料とするものをすべて海洋深層水に切り替えることまでも検討されています。


さらに、多段利用といって、海洋深層水をさまざまな資源に順番に利用して、最後は表層水として海に戻すこと。例えば、発電所を海洋深層しで冷やしてエネルギーの利用効率を上げる⇒水産生物の飼育・海藻類の栽培に使用⇒表層水に戻す、といったプロセスです。


海洋深層水を地上にくみ上げるのではなく、海中の湧昇を人工的に起こして肥沃な海水層を作り、魚を集めて育てる海洋牧場のような構想もあります。日本の食料自給率は現在40%を切っているそうですが、それを補うための新たな資源としても海洋深層水は有望というわけです。


海洋深層水が人間にとって未知の資源であり、さまざまなメリットをもたらすことが分かったのではないでしょうか。高知県のほか、沖縄県、富山県、北海道など全国各地に取水地が広がっていることからも、有効活用が実現する時期は近いかと期待ができます。


しかしながら、である。冒頭で挙げた海洋深層しい関連の様々な商品群を目にしたり、このほかにも数え挙げられないくらいあるでしょう。現代人にとって厄介な成人病を癒す万能薬をというような過剰な評価を耳にするにつけ、ある思いがどうしてもチラついてしまいます。

この風潮はs、かつての健康のブーム、〇〇ダイエットの類などのようにいっときだけ騒がれて、やがてどこかへ消えていった健康アイテムと同じパターンになってしまうのかでは?私だけでなく、多くの人が思いがちでしょう。

消費者にとって「海洋深層水」を使ったどの商品が優れているのか、はまた別問題。
関連商品が百花繚乱に発売されて、消費者は「なんとなく良いいらしい」と購入して、実際に何か効果があったのか実感しにくいもの。消費者にとって、「海洋深層水」を使っている食料品だったらどれでも効果があるだろう、と信じてまがい物を購入し、効果がなければ「海洋深層水」そのものを否定するパターンになることを危惧します。


例えば、海洋深層水を使った飲料水はすでに数多く発売されていますよね。ただ、海洋深層水そのものは、当然、塩辛くて直接飲めるものではありません。そこで、脱塩化するのですが、ことのとき塩化ナトリウムの濃度を単純に薄くすることができればいいのですが、残念ながら塩化ナトリウムと一緒になって他のマグネシウムや亜鉛といったミネラル分も抜けてしまうのも避けられません。

極端に精製すると真水になってしまうからです。となると、ミネラル分をどこまで残して、失った分はどうやって補うのか。地下水のミネラルウォーターを加えるか、それとも分離濃縮した海洋深層水の成分を改めてミネラルウォーターに加えるのか、その量はどれくらいに調節すればいいのか・・・?メーカーにとっても頭を悩ませる問題は山積みです。


結局、これらのすべてメーカーごとのサジ加減によってしまいます。海洋深層水と、海洋深層水を含んだ飲料水とは大きくことなり、海洋深層水を含む飲料水とは何なのか?はっきりとした答えは結局うやむやになっている状況です。ミネラルの含有量も違うから、硬度でみると、軟水から硬水まであることになっています。


それでも、「海洋深層水を含んでいるから身体に良いのです」と各メーカー必死にアピールするものです。すべてのメーカーがまがい物を作っているとは言いませんが、良心的なメーカーもあって、誠実にデータを吟味を重ねて誠実に作り上げられた商品もあるでしょう。ただし、消費者にとって本当に効果のある商品とまがい物の区別は手に取っただけでは気付けないことですね。


海洋深層水の関連商品は、発売からまだ間もないにも関わらず、すでに「まがい物」が問題になってしまっているのでしょう。良心的ではない、ブームにあやかって儲けようとする人も多いのです。


そこで、「本物」と「まがい物」とを見分けるために、取水地の自治体、団体では商品にブランドマークを付けています。ただ、もう少し浸透しないといけない、取水機関の認可を受けている本物の商品でも、あえてマークを付けない企業もあるようだし、逆にまがいものでも独自のマークを付けることがあるかもしれません。


文部科学者では、海洋深層水についての定義作りを検討しているとこだと言います。これがはっきりすれば、商品の由来や信頼度の目安になるでしょう。こうした商品としての土台を見守るとともに、エネルギー利用や農業用水などへの海洋深層水の実用化に注目したいと思います。

幅広い可能性がある資源であることには変わりはないのですから。

室戸の海洋深層水を使った商品はこんなに種類があります。※もちろん認定済み。

海洋深層水を逆浸透膜製法のみで脱塩しただけで、人体に必要なミネラルがバランス良く含まれている飲料水。
メーカーのマリンゴールド社は脱塩方法について特許を取得しており、人が飲んで一番おいしいと感じることができる硬度に調整できているそうです。

Deep Sea Energy ゆず美容液

Deep Sea Energy ゆず美容液

室戸で取水した深層海洋水と、地元でとれたゆずのエキスを配合させた化粧水。海洋深層水はゆずと浸透圧が人の肌に馴染みやすく、アトピー肌でも使えるそう。自然派が好みの方には良いかも。

菊水酒造 空海 原酒 37度 720ml 1本

菊水酒造 空海 原酒 37度 720ml 1本

海洋深層水をろ過精製しただけものだけを割水と仕込水に使って、丁寧に作られた芋焼酎。ミネラルが当然豊富で、芋独特の香りとミネラル分がほのかに甘さを演出するお酒です。