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運動の肉体疲労の回復には天然水や天然炭酸水を飲もう

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photo by Natürliches Mineralwasser


運動中には水分補給を

昭和の時代、運動中の水分補給は『汗がたくさん出て、バテるのが早い』という理由で禁物とされてきました。


しかし、喉が渇くのは発汗で失われた水分、電解質(ナトリウム、クロムなと)を補給してくれという、身体からのサインです。


喉の渇きを我慢して運動を続ければ、脱水症状の進行から異常な体温上昇、心拍量の低下が起きて、最悪の場合は命を落としかねないとされています。

しかも高い気温、高地、水中などの運動では、過度なストレスから、不足した水分を補うこと欲求が起きにくいと言われています。


本人は水を飲みたいと思っていないのに、体内では着々と脱水症状が進行している場合があるので、注意が必要です。


したがって、喉が渇いていようがいまいと、運動中はこまめに水分補給を行うことが賢明ということになります。

スポーツドリンクは運動選手でない限り飲まなくてよい

では、運動中はどんな飲み物を摂るのがよいのか、昨今は様々なスポーツドリンク類が市販されていて、失われた水分、電解質、糖分などをスムーズに吸収する作用が謳われています。筋肉の素性に必要なアミノ酸の補給を売り文句にしている商品も多くあります。

結論から言えば、専門のスポーツ選手や酷暑の中で激しい運動をしていない限り、あえてこうしたスポーツドリンクを飲む必要はありません。


確かに1リットル中の汗には、ナトリウムとクロム、つまり塩分が約1.5g含まれています。となれば、ただの水ではなく、スポーツドリンクで塩分補給をするべき、と思えるかもしれません。


しかし、あまりにも発汗量が多い時は、尿中に排出されるナトリウム量が自然の制限されるものです。だから、発汗量が2〜3リットル程度の運動(日本の夏に時速15kmで1時間に相当)ならば、程よく冷えた水を飲めば充分になります。体温上昇とのどの渇きを抑えて、リフレッシュさせてくれます。



長時間の運動では、エネルギー源となるブドウ糖が大量に消費されるので、糖分を補給しつつ行うと良いと言われています。


ただし、摂取した水分に糖分や電解質が多量に含まれていると、体内での吸収が遅れるとの報告があります。そうだとすると、胃に長時間滞在するわけで、腹部に重い感じが残り、運動能力をかえって鈍くしてしまいます。


一般人が普通にスポーツを楽しむ分には、やはり水を飲むだけで充分なのです。


失われたナトリウムカリウムなどを補いたいというのなら硬度の高いミネラルミネラルウォーターを飲む方が良いでしょう。『ヴィッテル』や『ペリエ』などがあります。


肝心の水分補給のペースですが、まず運動前に200ml程度の水を飲むこと。運動中は1時間あたりに500〜1000mlの水分補給を目安にしたいところです。

発泡性天然水を飲むと体の疲れが取れる

発泡性天然水とは、地層中に湧いている天然炭酸水を含むミネラルウォーターのことです。この天然の炭酸は、胃腸の負担を和らげて、疲労した体に発生する水素イオンを中和すると言われています。


発泡性炭酸水で世界で一番有名な銘柄は『ペリエ』であると思います。『ペリエ』は水のシャンパンとも呼ばれている程です。


『ペリエ』は、カルシウムの含有量が多く、硬水に分類されます。ただし、炭酸ガス特有の爽快感もあるので、硬度が高い割には飲みやすいのが特徴です。

Perrier(ペリエ) 330ml×24本 [並行輸入品]

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また、『サンペレグリノ』は元々無発泡性の水ですが、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム濃度が高いため、そのまま飲むにはクセが強すぎるので、わざと人工的に炭酸ガスを添加して口当たりをソフトにしているそうです。


ただ、やはり、天然の発泡水の方が人工のものよりも炭酸がきめ細かくて、泡立ちも持続性があるようです。開栓した途端に気が抜けるということはありません。

発泡水をどのように飲むのか

発泡水はどんな風に飲むのかというと、まずはハイボールなどのカクテルを作ったり、果汁を割ってスカッシュを作るときに炭酸水が使われますよね。


南ドイツでは、白ワインを発泡水で割って飲む習慣があるようです。強い炭酸ガスによって薄く感じることはなくら悪酔いもしないそうです。


発泡水そのものを食前酒代わりに飲むのも良いでしょう。口の中がさっぱりして、料理の味がより鮮明になります。また、炭酸水が胃に適度な刺激を与えるので、食欲の増進につながります。


特に、『ペリエ』は、ガス圧が一般的な炭酸水の二分の一なので、炭酸で胃が張って困ることもありません。むしろ、豊富な重炭酸塩が消化機能を促進するので胃腸の負担を和らげる作用があります。


また、太り過ぎが心配だったり、酒の飲み過ぎが医者から注意されている人はビールの代わりに発泡水はいかがでしょう。


言うまでもなく、糖分や脂肪は含まれていないので、太る心配はないし、風呂上がりに飲めば喉越しの爽快感はビールと変わりません。





発泡水には夏バテ防止や、肉体疲労の回復に効く

最近では、発泡水が夏バテや肉体疲労を回復させる、という効能も明らかになってきました。東海大医学部の研究によれば、発泡水に含まれる炭酸が、疲労した身体に発生する水素イオンを中和するそうです。


人間は筋肉を動かすときに脂肪と酸素を燃焼させてエネルギーとしていますが、そのときに疲労物質の乳酸とともに水素イオンが発生します。


水素イオンが神経の伝達を邪魔することで疲労が進行し、夏バテの原因にもなっています。


一方、発泡水を飲むと炭酸が血液中に取り込まれて全身を巡ります。そして、水素イオンと結びつき二酸化炭素と水に変化させます。


二酸化炭素は呼吸によって体外に出されますし、水は尿として排出されます。結果として、夏バテや疲労の回復が早く進むというわけです。


ただし、この働きはサイダーやコーラなどでは期待することができません。あくまで、『天然炭酸入り』又は炭酸ガス入りミネラルウォーターとラベルに表示されている発泡水を選ばなければなりません。